300ページフルカラー写真集のあれのこと

3年前の夏コミ後の話なのですが、時々思い出す。

ネットでは賛否含めてかなり衝突したんだけど、「コミケの理念に反してオタクの反応は排他的なのでは」という意見も多かった。

これ、元々出していた数字が滅茶苦茶だったというのあまり語られて無かった気がする。

「初心者は予算○○円以内」なんてルール無いから明確なコメントはできないんだけど、正しい数字は無くてもおかしい数字はある。初めてのコミケ参加にサラリーマン年収以上の金を突っ込む知人がいたら、まず止める。無謀さを見て見ぬふりして応援の言葉を送るのはコミケの理念でも何でもないだろう。

最初に予算言ってしまうの悪手なんだと思う。第三者に変更する権限無いし、クラウドファンディングだから尚更動かしがたい。その数字が「誰も経験したことの無い、桁外れの額」だったら誰もアドバイスできなくなる。(そもそもアドバイスは義務ではない)

最大限親身になって言えるのが「とりあえず計画は置いておいていろんな同人見て個人で現実的に出来るスケール把握して」だと思います。

それが外から見ると「コミケ出るな」という排斥の論理に見えて、結果孤立してしまったのが悲劇だったなあと。

 

ゲームレジェンド

すみません。次回4月のゲームレジェンドは申し込みを忘れてしまいました。…忘れた、というかいつの間にか始まっていつの間にか締め切るというレジェンド独特のリズム感に乗り遅れました。

4月という少し早めの時期なこともあり、新刊は用意できなさそうです。すみません。

一般では遊びに行こうと思います。

NGの発行部数

冨士宏氏作『迷廊館のチャナ』の単行本の売れ行きが非常に厳しいという御本人のツイートが話題になりました(ファミ通com)。

『迷廊館のチャナ』は元々はナムコ(当時)が発行していたコミュニティ雑誌「NG」内の連載漫画としてスタートした作品です。NGは無料で配布された雑誌ですが配布は同社のゲームセンターが中心で一般市場には出回っていませんでした。

本作品の知名度もかつてのゲーム少年(かつ熱心にゲーセン通いした層)に限られるのでしょう。

そこで気になるのが「NG」の発行部数。『迷廊館のチャナ』の知名度のベースになると思うからです。

一般流通されていないので正式な記録は無いのですが、興味深い資料があります。

同誌の連動企画として行われていたテレフォンサービス「NG元気日記」の1988年5月27日配信号です。

「それからちょっぴり残念なことがあるの。NG(編集部)の力が及ばず、今回から発行部数が削減されることになりました。今までの8万部から5万部にね。」

編集部の方の直々の発言なのでこの数字で間違いないのでしょう。少なくとも1988年4月号は8万部、1988年5・6月合併号は5万部、がNGの発行部数でした。

それ以外の部数は不明ですがゲームセンターでの配布というスタイルは変わらなかったので極端な変動は無かったものと思われます。

なお『迷廊館のチャナ』の連載開始は隔月刊に移行した1989年8月号からです(Wikipediaより)。

元になったゲームやキャラを用いたゲームも存在しないので、ファン層はどうしても限られるのかなと思います。